HAM's SICK
診察日 2003年10月4日 
診察概要 くるとんの背中に出来た腫瘍の緊急切除手術

 

写真・動画 診察内容
本日は、くるとんの背中に出来た瘤状の腫瘍の診察に付いて書きます。実はこの二週間ほど前から、背中に小さなしこり状の物が出来ていたので心配でしたが、傷から化膿して、それが膿腫になったのではと思っていたので、暫く様子を見ていました。しかし本日確かめたところ、急に大きくなると共に、背中の瘤が真っ赤に出血したような感じになって折り、慌てて横尾動物病院に、夜の11時を過ぎていましたが電話したところ、医院長先生が診て下さるとの事だったので、高速を飛ばして病院に行ってきました。今回はデジカメを持って行かなかったので、ケイタイで撮ったしょぼい画像しか有りませんが、ご勘弁くださいませ。
病院に着いたのが夜中の12時20分ごろでしたが、既に医院長先生が来ていて、直ぐに診察が始まりました。早速患部に注射器の針を刺し、中身を吸出して顕微鏡でその成分を確認して頂きます。
しかし、顕微鏡を見る前から採取した物を拭き付けたプレパラートを見ながら先生が腫瘍だね、とおっしゃいました。どうやら細胞類が肉眼でも見えるようで、これは喧嘩等の傷から膿瘍になったために瘤状になったのではなく、急激に大きくなったと言う事も考えに入れると、間違いなく悪性の腫瘍であろうと言う判断が出ました。そして顕微鏡で見たところ、やはり大小大きさの違う細胞が多数観察され、中には細胞分裂を起こしているのも見えました。写真の小さいテレビで、私たち飼い主にその様子を見せてくれますので、非常に分かり易かったです。その場で、今なら若いし、腫瘍も大きくなって時間がたって居ないから、取り去るなら今しかない。今日今からやってしまいましょう。といきなり先生に言われたものですから、心の準備が出来て居なかった私はちょっと焦りました。しかし少し冷静になって考えると、その方が私たち飼い主も良いと判断。その場で即決手術をしていただくことになりました。実は今回、手術の様子を全て見せて頂いたのです。
しかし、私たちはまさか手術するとは思って居なかったのと、慌てて出かけたので、ケイタイのカメラ以外、デジカメ等を持って行かなかったので、写真を記録することが出来ませんでした。先生が手術中はフラッシュが光るのが辛いとおっしゃったので、ケイタイの必ず光ってしまうカメラも手術中は撮影することが出来ませんでした。そのためこの横の写真は、帰宅後の写真となってしまっている事、ご了承ください。
手術中の様子は、まず全身麻酔を掛けるところから始まります。カプセル状の麻酔吸入機にクルトンを入れ、暫く待っていると段々と動きが遅くなり、目を閉じウトウトし始めるとあっという間にくてんっといった感じで寝てしまいます。次に患部周りを、小さい電気バリカンで丁寧に毛を落として行きます。するとぽっこりとした患部が良く分かるようになりました。この状態で見ると、患部が大きくなっていることが良く分かります。
次に患部周りを外科用消毒液で丁寧に洗うように洗浄していきます。かなり大量に掛けます。そしていよいよ先生が手術用手袋をはめると、手術の開始です。小さいはさみで患部の下側の皮膚を切ると、ぱっくり開いた患部が見えてきます。そこからはさみやカンシ、ピンセットで患部の大本まで周りの皮膚から腫瘍を剥がす様に切り取っていきます。その際に、国産乗用車が一台買えてしまうほど高価な、レーザーメスを使って出血を抑えながら周りを剥離して行きます。レーザーを使うことにより、出血が最小限に抑えることが出来るようです。先生は器用に、そして素早く的確に患部を切り取って行きます。そして腫瘍部分が切り取られると、腫瘍に栄養分を運んでいたと思われる血管、リンパ管の切除及びケッサツをレーザーメスで行います。その後、縫合クリップと縫合糸を使って傷口をふさいで終了です。その間実に20分程度だったでしょうか。下準備も含めたらあまりの速さにびっくりでした。実質手術の時間は、10分も無かったと思います。
これがその縫合の後です。あまり気持ちの良い画像ではないとは思いますが、あえて掲載いたします。ハムスターの場合は、縫合糸だけで傷口をふさぐと、必ずと言って良いほど外しにかかるそうです。そのため、実験動物で良く使われるこのクリップを使い、強力にしかも外しにくく縫合するのだそうです。今回は、背中側と言う事も有り、本ハムは気になっても届かず、自分では外せないようです。これならこのクリップの効果とあいまって、傷口の塞がり方も早くしっかりと付きそうな気がします。そして、口元にあてた酸素&麻酔吸入機の先端を外し、暫く見ていると、五分もしないうちにくるとんが起き上がりました。あっという間に麻酔からさめるのはちょっとびっくり。いつもは手術の様子を見れないのでこんなもんだったんだとぶのしと二人で関心してました。麻酔からさめて直ぐは、フラフラしてますが、直ぐに元気になり暴れだすので、先生もこれなら心配なさそうとのこと。そして、抗生剤消炎剤の注射をして、ケージごと持って行ったので、その中には直接入れず小さい小屋の中を洗った後、ティッシュを入れて、その中にくるとんを戻して手術終了です。途中麻酔がかかっている間、何度か呼吸が止まりかけたりする場面もあり、改めて手術&麻酔が危険なものであると痛感もしました。しかしこのような手術までも見れるという事は、飼い主としてありがたい病院だとつくづく感じました。
この写真は、帰宅後に撮った写真です。ご覧のとおり至って元気でして、背中のクリップや、消毒した時に下半身が背中からびしょびしょになってしまったのが気になるのか、しきりに背中当たりに口を近づけたりします。それを阻止してやらなければいけないのがちょっと大変です。が、可愛いクルトンのためですから、全然平気です。手術の後患部を病理検査に出すことや、今後の居予定、薬の説明を聞いて帰宅しました。
医院長は、大変忙しい方で、この日は夜遅くまで往診に走り回っていたそうです。そのおかげで、コンナ夜中に行ったにもかかわらず、快く診てくださり、しかも手術までしていただけるなんて、この病院は改めて良いなぁ、と思いましたね。お勧めです。
お会計するまで、今日は夜中の時間外診療だし、まして手術までしたのだから相当金額行くかな?と思っていましたが、ご覧のとおり2万2575円となりました。安いですねこれは。他の病院に行ったら夜中だと相当取られますし、手術の様子なんか絶対に見せてくれませんからこの病院に連れて行って良かったと本当に思います。
今回の手術は、皮下に出来ていて、しかも内臓に癒着したりしていなかった為に、非常に経過が良いようです。まだこれから先まで予断は許されないのですが、ひとまず手術自体は大成功のようです。後はくるとんに一生懸命頑張ってもらうしかありません。そして私たち飼い主が懸命に看病するしかありません。今後も通院の様子や経過を、書いて行こうと思っていますので、くるとんを暖かく見守ってやってください。お願いします。
そういえばくるとんの名前を聞いた先生が「美味しそうな名前だね」なんて言ってました(笑)この間ぱにーにを連れて行った時も同じ事言っていたな(笑)